たま男日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 写真好きにオススメの写真集「Vivian Maier: Street Photographer」の件

<<   作成日時 : 2015/02/23 03:40   >>

トラックバック 0 / コメント 0

コンバンワたま男です
今晩もカメラをもってお出かけしましょう
今回はフィルムカメラや二眼レフや写真好きにオススメの
ヴィヴィアン・マイヤー写真集「Vivian Maier: Street Photographer」の件



ちょっとした動画もあるでよ!
お急ぎの方は↓下のソチラの動画をどうぞ!




日本には
キヤノンやニコンやオリンパスなど
世界中にその光学製品を輸出する企業があり
また世界中の人が日本のカメラを使用するくらい
優れた技術や製品があるので

日本人は昔からカメラ好きでした

「カメラ」そのものが好きな愛好家もいれば
写真を「撮影」する行為が好きな方もいます


昔カメラは高くて本格的なのは庶民には手が出ませんでした
今のコンパクトデジカメと同じ様に大衆機もありましたが
それでも現代よりはまだカメラが高い時代でも

子供の成長や観光でカメラで撮影し
後で現像したできあがった写真を鑑賞してました

それは現代でも全く同じで
カメラは写真を撮るものであり
撮った後の鑑賞が現在ではPCのモニターに変わったくらいです



日本人はその様に

・カメラ好き
・撮影好き
・写真好き

な方々は多いのですが
その多さのわりに

いわゆる「アート」な写真を鑑賞する人があまり居ない

と言われています

絵画や彫刻のように
美術館やギャラリーや写真展で

「写真を鑑賞する」という「趣味」や「文化」がです



モチロン有名人の写真家の写真展は人気になります

特に写真好きでなくても一般的な知識として知ってるくらいの
超有名な写真家の写真展なら

有名な作者の絵画展や
有名な指揮者や楽団のコンサートなどと同じで

少し興味があるくらいだけど
とりあえずチェックしておこう
という人が多く行くでしょう


有名じゃなくても
ニュースになる位の事件性(猥褻など)があり
メディアで取り上げられ話題性があれば
連日大賑わいの写真展もあるでしょう

なのでそれは逆に言えば

日本では
メディアに煽られて行く様な人達がいなければ写真展には人が来ない

という事だと思います




同じ様に「写真集」も
特に日本では独特の現象があって

いわゆる「アートな写真集」は
写真好きが多いとされる日本にしてみたら
あまり大きな市場ではない印象があります
(実際の数値などは知りません)


特に写真好きじゃない人に
「写真集」ってキーワードから何を連想する?
と聞いたとすればその殆どの解答は

・アイドルの写真集
・タレントの写真集

という回答が多いでしょう
いわゆるアイドル・グラビアの水着本です


ではそれ等を除いて他の写真集は?と聞いたら
おそらく次は・・

・猫や犬のカワイイ系
・廃墟や路地や団地などのサブカル系
・コスプレや電車のオタク系

などなど現代の「売れる」写真集があがると思います


では更につっこんで
いやもっとアートな写真集ってどんなイメージ?
と聞いたら・・

・女優のヘアヌード写真集
・篠山・アラーキーのヌード写真集
・土門拳や木村伊兵衛の有名な写真集

と答える方が
特に写真好きではないある程度の年齢以上の方なら
多そうです



注意

一応先に言っておくと

・ヌード写真集はアートではないのか?
・アートとそうじゃないのとの分け方はどこ?
・写真はアートでなければならないのか?

という不毛なお話はしていません
ただの一般論として単語を使ってるだけです




なぜ
日本ではカメラや写真好きは多いのに
アートの面での写真鑑賞をする人が少ないのか?

それは「日本では写真がアートになったのは最近だからだ」

という話があります

画廊や美術館の写真展で
額装した写真を見せる

それ自体は昔からモチロンあったでしょうが
システム(=ビジネス)として社会に認証されたのが
それがどれほど浸透してるかはさておき
日本ではここ何十年の出来事だったから

という流れです

ですがそれは世界でも同じ事でしょう
ぶっちゃけ「写真」そのものがそれほど古い文化ではなく

現在フィルムカメラが若者に「古くてカッコイイ!」と人気ですが

他の絵画や彫刻や音楽などの
大メジャーカルチャーアート界隈と比べると
まだ始まったばかりというくらい短い


そして日本人だと恵まれてて
あまり実感は無いかもしれませんが

写真そのものが一部の豊かな国以外では
そんなに身近なものではなく

フィルムカメラを通り越して
デジタルカメラではじめてカメラを持った
という国の人も多いのです

日本がフィルムとデジタルの切り替えに悩んでた時期
他の国ではあっという間にデジタルが普及した
という事があったりしました

(余談だけどブラウン管から→液晶TVにも同じ現象がおきたw)




そもそも元から
その様なゲージュツ的なのが合わない人が
日本人には多いのかもしれません

というより
ある種の「層」があり

どうしてもアートやゲージュツは
鼻持ちならない山の手の「お金持ち」がたしなむモノ

庶民は庶民らしく粗野で
「アートなんか腹の足しにならねぇ!」
という気概が根底にあるのかもしれませんw


その様な「層」の環境下にないと
子供の頃にアートに触れる機会が無い
機会がなければそのような素養は持たなくなる

というカンジでしょうか







さて長い前置きの話をしたとこで
ここからが今回の日記の本題ですw



写真好きにはこの写真集がオススメだよ!


画像



タイトル「Vivian Maier: Street Photographer」

撮影者はタイトルの「ヴィヴィアン・マイヤー」です


日本名だと

・ビビアンマイヤー
・ビビアンメイヤー

などなど表記がバラバラになりますが
基本的には「ヴィヴィアン・マイヤー」と表記する事になってるようです



おそらくこの日記を現在
グーグル検索などで来てご覧になってる方は
前半の長い前置きにウンザリしたかはさて置きw

「ヴィヴィアン・マイヤー」の事を知りたくて検索してきたと思われます


「ヴィヴィアン・マイヤー」は写真界隈では
既に数年前から話題でした

話題でしたが
なぜか日本ではそれほど
写真界隈から外に波及するほどにはならず

世界的にその話題が落ち着いた頃には
日本ではすっかり話題にならず

一部の写真・フィルムカメラ好き
特に「二眼レフ」カメラ好きが
たまに思い出したように話題にするくらいでしたが


ここ1ヶ月急に日本でも
しかも写真界隈外の人にも「ヴィヴィアン・マイヤー」が話題になっています

そして今日明日あたりがおそらくその話題のピークになるでしょう


それは「ヴィヴィアン・マイヤー」を題材にした
長編ドキュメンタリー映画の

「Finding Vivian Maier」
(日:ヴィヴィアン・マイヤーを探して)

が第87回アカデミー賞にノミネートされているからです(→コチラ


このドキュメンタリー映画は
日本では15年秋に公開するようですが
アメリカでは既にDVDも出ていて
英語でよいなら日本でもアマゾンから買えます



既に
アカデミー賞の候補になり
DVDも出る位になってるので

なぜそんなに「ヴィヴィアン・マイヤー」が話題になるの?
何かした人なの?

という話はワザワザ私がする必要はないのですが
すごくざっくり流れをお話すると・・・


・ある人が歴史研究の資料の写真を探してた
・リサイクルショップのオークションで大量のネガを買った
・ネガをスキャンしてみたけど目的のは無かった
・せっかくなのでネットにアップしてみた
・なぜか大反響
・売ってみた→売れた
・もしかしてこの写真はすごいモノじゃないのか?
・さらにネットにアップしてみた
・さらに絶賛された
・いったいこの写真撮った人は何者なんだ?と思う
・調べる
・ヴィヴィアン・マイヤーという人だった
・ヴィヴィアン・マイヤーという人を探してみよう
・既に亡くなっていた
・写真はヴィヴィアン・マイヤーの遺品だった
・ヴィヴィアン・マイヤーという人を調べてみよう
・写真集発売
・バカ売れ
・全米No.1写真集売り上げ
・この様子のドキュメンタリー映画がアカデミー賞候補←今ココ


ざっくりし過ぎですがこんなカンジですw

何よりこの流れの中で
ヴィヴィアン・マイヤーはその10万枚くらい撮ったとされる写真(ネガ)を
殆ど世に出していなくて
それが死後見つかり
しかもその写真が素晴らしかった

・・・というドラマチックな展開があったので
これほど話題になったワケです


なのでその様な「物語」的な事は
これからもっと話題になり
日本のTVでも再現ドラマなどで取り上げられるかもしれませんし

↑上の前置きのお話の様に
「話題の写真家」として今後さらに人気も出るかもしれません



それは他人にまかせて
ここからはその「写真」のお話に少しお付き合いを・・・



ちなみに私は
生まれも育ちも現在も
「アート」とは縁が無いので

その様な「言語」は知りませんのであしからず




ヴィヴィアン・マイヤーの写真の特徴というか
ハッとするほど印象を受ける1番の要素は

その「距離感」です


「被写体との距離が近い」

・・だけではなく

いわゆる「パーソナルスペース」に入る距離のとり方(開け方も含めて)
そしてその「攻撃性」です


画像




面白い事に現代の写真界隈の人は
「肖像権」や「プライバシー」で距離感を語ります

ストリートスナップ・ストリートポートレイトの界隈では特に使われる

「肖像権を無視してアップで撮った写真だからすごい!」的な論です

一応言っておきますが
昔は肖像権に厳しくなくて現代は厳しい
現代は「世知辛い」と言う人がいますが

昔は
カメラを他人に向けたら
へたすりゃぶん殴られますw

汚い格好したカメラ爺やヲタクがカメラ持って
他人を無許可で撮れば
今も昔も変わらずキモがられて通報されますw



ヴィヴィアン・マイヤーは亡くなってるので
その人物像は生者の記憶・印象によって現在形成されたものでしょうが

・私は私
・変わり者

的な印象を持たれてたようです
それとおそらく時代的なもんで
「女性解放」的な思想もあったようにカンジます

とくに着飾った女性
アメリカの保守的な白人女性に対する攻撃性がよく見えます


ここで少し話がズレますが
現在のフィルムカメラブームを支える
いわゆるカメラ女子の中には

・二眼レフ
・フィルム

というキーワードがあるだけで
それで撮られた写真は

・ゆるふわ
・カワイイ
・曖昧
・優しい

という評価をします
それはもう「バイアス」といったレベルで
写真を見ずに感想を言う人がいます



ヴィヴィアン・マイヤーの写真の中には
その様な可愛らしかったり優しい写真もあり
そういう見かたにも答えてくれますが

明らかに攻撃性を持った写真もあれば

怖そうな人には距離を置いてたり

言い方は悪いですが
乞食や老人や子供相手なら・・

画像



怪訝そうな顔されてもグッと距離をつめたりしています

(それにしてもこの写真が可愛くて私は好きw)


どこまでパーソナルスペースに立ち入るのか?
立ち入らないならどこまで距離を開けるか
それは人個々でそれぞれあるでしょうが

ヴィヴィアン・マイヤーの写真は
それの距離感を計ってるカンジがよくわかるのと

攻撃性を持ってる時は
ある種普通の人とは少しズレてる感覚
それが特徴でしょう



撮影に使用してたカメラは色々あるようですが
基本的には二眼レフの「ローライフレックス」を使用してたようです

二眼レフの最短撮影距離は1メートルです
そのレンズの焦点距離は80か75mmです

人物の撮影で80mmのレンズなら
距離もつめなくて1m以上離れてても
相当アップで人物が撮れるんじゃね?
と思われるかもしれませんが

今のAPS-Cのデジカメと違って
二眼レフは中判の120フィルムを使います

6x6のいわゆる真四角写真の大きなフィルム(今で言うとセンサー)なので
今時のいわゆる35mm換算をするとわかりますが

おのずとカナリ寄らないと
ヴィヴィアン・マイヤーの写真の極めて近い距離感は出せません



こんな風に
ヴィヴィアン・マイヤーの写真を見ながら
この時の「距離感」はどんなカンジかな?
と想像して鑑賞してみるととても楽しいと思います

距離感はその距離・数値的なものだけでなく

心情・思想的な面
パーソナルスペースからのその長・短
そして写真的な「構図」としての面

それを考えてみると面白いかもしれません




なぜヴィヴィアン・マイヤーは生前写真を発表してなかったのか?

この話題は以前からよくある件で
いろんなサイトやブログで
その考察みたいな文章は必ず載っていますが

私は逆に
なんで写真撮ったらその写真を世に出さないといけないの?
と思っています


ヴィヴィアン・マイヤーの場合はモチロン
その残された写真のデキがあまりに素晴らしいので

生前発表してたら世間に評価され人気になり有名になったはず

というある種の「もったいない」感があるのはわかりますが

どんな界隈でも「個人的に楽しむ」という人はいくらでもいます

そのデキが自分が納得するものであれば
世に出して他人の評価を気にする必要はないし
それが目的ではない人達です


そしてヴィヴィアン・マイヤーの場合は
写真の最終的な「アウトプット」

・現像して
・印画紙に焼いて
・発表する

という流れの以前
「撮影」そのもの

つまり「行為」に重きを置き
そこで完結していたのかもしれません

現像されて無いフィルムや
プリントではなくネガが大量に残されており
そのタイムカプセルを現代人が開いてる状態なだけで

自身にとっては
それを確認・発表・反応という段階にはそれほど意味は無く
次の「撮影行為」をしてた
というカンジのようです



ヴィヴィアン・マイヤーは↑上の「距離感」と同じで
「他人」とも距離を置いていたようで
写真によって他者との繋がりを求めていたわけではなさそうです
(結果的に他人を写真内に記録・収集してく心理はその逆ではあるがそれはここでは置いといてというかコレも写真を見る時の撮影者の心理を考えてみる・・という楽しみ方として)



面白いのは

今の写真好きの
とくにフィルムカメラ人の「アウトプット」とは

公開する(したがる)事になっています

インスタやFlickrにウケが良い作為をアップして
そこで馴れ合いのイイねをもらっても虚しくならない人向けの「場」です


いわゆるカメラ女子(男子でもいいが)が
フィルムカメラをはじめると
昔では考えられないくらいの勢いの速さで

「写真展がやりたい!」

と言い出します

というより逆に
「写真展をやりたがる様な子がフィルムカメラを始める」
が正確でしょう

写真展にたいするある種の憧れやイメージ
「場」というのがまずありきでそのフォーマットを踏襲します


現代は
ブログやSNSやインスタやFlickr
「場」はたくさんあります

写真は撮ったら「共有」するものであり
御飯を食べる前には必ずスマホのカメラで写真を撮り
それをアップして
イイねを待ちながら食事する

そんな「場」に慣れ過ぎた
現代人の視点からすると

「写真を発表しなかったのはなぜなのか理解できない」

となるのでしょう





・・・さてここまでで

ヴィヴィアン・マイヤーの
「距離感」と「アウトプット」の話をしたので
次は・・

「バックグラウンド」(背景)

の話をしたいのですが
いいかげんこの日記が長過ぎるのでここでいったんやめますねw

ちなみに先に少しだけ
ヴィヴィアン・マイヤーの写真の「バックグラウンド」の魅力とは?を言っちゃうと


・ヴィヴィアン・マイヤー「本人」の背景
・50〜60年代の「時代」という背景
・「構図」的な背景の処理

のお話のつもりです

・・・ですが私が言葉を駆るより(他人の言葉より)
そういう「キーワード」(きっかけ)で写真を見る楽しみを
個々で楽しんでくれたら幸いです





まとめ:

さて長いしまだ続けるつもりですが先にまとめちゃうと
ヴィヴィアン・マイヤーの写真集
「Vivian Maier: Street Photographer」をオススメする理由は

いろんな見かたを許容できる優れてて解りやすく面白い写真集だからです

それはアートにうとい人・初心者でも楽しめる本でもあります

何か特定のマニアックな写真集は
そのマニアは楽しめますが他の人には無理ゲーです

アート写真集はそれがどんなに優れていようと
抽象的過ぎたら理解不能です


なんだかんだで人間は
他人がわからないけど人間が1番解るので
それを求めます

人が写って無い都市の写真でも
そこに人間を感じて見ています

なので
ポートレイト(人物写真)は
1番解りやすいし
1番難しい
とよく言われます


「Vivian Maier: Street Photographer」は

興味ない人が何気にパラパラ見るだけでも

力強い攻撃性や人物や
可愛かったりユニークな人物
に見てるだけで楽しくなるでしょうし

少し詳しい人が写真的な視点をすれば
殆ど異常と言っていいほどの瞬間のシャッターチャンスや構図的な良さがあり

「無名のアマチュア写真家」だったヴィヴィアンマイヤーの写真集は
多くの無名のアマチュア写真家が楽しめる写真集です




もっとヴィヴィアンマイヤーの写真を見てみたい!
という方は公式のサイトがあるので
そこでチェックしてみよう!

出し惜しみ無くたくさんの大きな画像がありますよ!


公式サイトは→vivianmaier.com/






今回の件を動画にしました!
まだ前半だけですが後半はそのうちやりますw





↑上に表示再生しない大きな画面で見る場合は→コチラ




話題になり一時的にアマゾンの在庫が無くなり
むやみに高くなるかもしれません
レートにより変わるかもしれませんが価格は5千円以下が適切です(US$で39ドルです)
Vivian Maier: Street Photographer

Vivian Maier: Street Photographer
powerHouse Books
2011-11-16
Vivian Maier

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by Vivian Maier: Street Photographer の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


DVDは2016年3月発売です
こういうジャンルなので生産数は少なくレンタルも無いでしょうから
欲しい方はお早めに
ヴィヴィアン・マイヤーを探して [DVD]

ヴィヴィアン・マイヤーを探して [DVD]
バップ
2016-03-02

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ヴィヴィアン・マイヤーを探して [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


二眼レフ風フィルムカメラを持って
ヴィヴィアン・マイヤーごっこをしたい子にはコレ!
大人の科学マガジン Vol.25(二眼レフカメラ)



1985/写真がアートになったとき (写真叢書)

1985/写真がアートになったとき (写真叢書)
青弓社
粟生田 弓

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 1985/写真がアートになったとき (写真叢書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル










テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク



写真好きにオススメの写真集「Vivian Maier: Street Photographer」の件 たま男日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる